研究課題
若手研究
本研究は放射線治療分野における放射線増感効果を因子として、申請者らが独自に開発した無機物ナノ粒子をデリバリー可能な埋め込み型治療マーカーの新規開発である。申請者らがナノ粒子化したチタン酸化物がX線照射によって大量のヒドロキシラジカルを発生することを発見した。この増感効率を極めて向上させるため、腫瘍近傍に留置される視認性金属マーカーを利用し、マーカーからリリースされるナノ粒子が腫瘍に直接取り込まれ、照射期間中最大の抗腫瘍効果をもたらす新たな治療デバイスの開発を目的とする。
放射線治療マーカーを利用したナノ粒子デリバリーデバイスはまだ報告されず、本申請は医工連携共同研究の中から発案し、独創的な研究開発と言える。放射線治療装置・デバイスに関してはその80%以上が海外メーカー製品であり、国内独自の医療機器開発が強く期待される。本研究開発が達成できれば、放射線治療視認性マーカーが留置される患者症例に対してすべて適応になると考えられ、将来的に幅広く臨床応用することが期待される。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
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