研究課題/領域番号 |
19K17239
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
藤原 康博 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (90422675)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 神経変性 / 磁気共鳴画像 / 黒質 / 定量評価 / 緩和時間 / ドパミン神経 / MRI / 神経変性疾患 / 画像診断 / ドパミン / 神経メラニン / 定量 / 定量値 / T1緩和時間 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、パーキンソン病の責任病巣である黒質緻密部のドパミン神経の変性脱落を定量的に評価可能な技術を開発し、その有用性を明らかにすることである。本研究では、Magnetic resonance imaging(MRI)を利用して、黒質の変性を定量的に評価可能な画像を得るための技術を開発する。さらに、この技術を健常者およびパーキンソン病患者に適用することによって、黒質の早期の変性を検出可能かどうか検証し、その有用性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
黒質の変性を早期に検出するための定量MRイメージング技術を開発した。パーキンソン病患者の黒質T1値は、腹側部で健常者よりも有意に低下したことから、T1値を指標としたパーキンソン病の診断の可能性を示した。また、黒質の脆弱性の高い領域を選択的に評価するための空間標準化したアトラスを開発し、領域ごとに緩和時間の定量評価を可能にした。各領域のプロトン密度、T1値、T2値のベースライン値や加齢に伴う変化が明らかとなり、標準空間上で緩和時間を指標とした変性評価が可能になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
黒質の神経変性を早期に検出するための定量MRイメージング技術を開発した。パーキンソン病患者の黒質T1値は、腹側部で健常者よりも有意に低下したことから、黒質のT1値が早期のパーキンソン病診断となる可能性が示された。また、本研究で開発した黒質のアトラスは、脆弱性の高い領域を選択的に評価可能であり、得られたベースライン値を用いて各領域の緩和時間を詳細に変性評価が可能になった。今後、黒質に対する早期の変性評価への応用が期待できる。
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