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リンパ節転移に対するリンパ系インターベンション:直接リンパ管内化学療法の新規開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K17246
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

富田 康介  東海大学, 医学部, 助教 (70803485)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードインターベンショナルラジオロジー / 化学療法 / リンパ管造影 / リピオドール / VX2腫瘍 / リンパ節転移 / リンパ造影 / IVR
研究開始時の研究の概要

がんは日本人の死因の第一位である.がんの多くはまずリンパ管を介して所属リンパ節に転移することが知られており,これに対して全身化学療法が行われている.しかし,リンパ系への抗がん剤の分布は不十分で,充分な治療効果が得られない上に全身の副作用が問題となる事も多い.申請者らは先行研究でウサギの経膝窩リンパ節リンパ管造影の実験動物モデルを確立した.この際に使用する油性造影剤(リピオドール)に抗がん剤が混合できることに着目し,申請者らはリンパ管造影の手法を応用しリンパ系に直接抗がん剤を注入する「直接リンパ管内化学療法」の開発を目指す.本研究では動物モデルで直接リンパ管内化学療法の安全性と有効性を検討する.

研究成果の概要

リンパ節転移の治療において抗がん剤の経静脈的投与が一般的に行われているが,抗がん剤のごく一部しかリンパ系に到達しないため治療効果は不十分かつ抗がん剤の副作用が問題となることが多い.そこで,リンパ系に直接抗がん剤とリピオドールの混合物を投与する新しい治療法「直接リンパ管内化学療法」の概念実証をVX2担癌ウサギモデルを用いて行った.結果,エピルビシンとリピオドールのエマルジョンを投与した実験群においてウサギの後腹膜リンパ節転移への治療効果が確認され,新しい有用な抗がん剤の投与方法の一つとなり得る事が示唆された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

リンパ系はがんの初期転移経路であり、有望な治療対象であるが、リンパ系への選択的な治療手法はまだ確立されていない。これまで、リポソームやポリマーを使用して皮下や腹腔にリンパ系に選択的に取り込まれる物質を投与する方法が研究されてきた。しかし、これらの手法では局所での炎症反応や全ての薬剤がリンパ系に吸収されず、毛細血管からも吸収されるという問題が解決できない。この研究では、リンパ系に直接抗がん剤を投与することで、抗がん剤の効果を最大化しつつ,副作用を軽減することが出来ると期待される。また、抗がん剤をリンパ流に順行性に注入することで、がん細胞の分布と一致することが期待される。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ウサギ大腿VX2腫瘍モデルにおける経膝窩リンパ節リンパ造影の検討2021

    • 著者名/発表者名
      富田康介,松本知博,山本章太,大佛健介,須田慧,橋田和靖,亀井俊佑,中山正光,今井裕,長谷部光泉
    • 学会等名
      第50回日本IVR学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] ウサギ経膝窩リンパ節リンパ造影でのリピオドール投与量の最適化2020

    • 著者名/発表者名
      富田康介,松本知博,亀井俊佑,山本章太,橋田和靖,須田慧,夏山雄揮,長谷部光泉
    • 学会等名
      第49回日本IVR学会総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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