研究課題/領域番号 |
19K17282
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
羽場 友信 藤田医科大学, 医療科学部, 助教 (00810748)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | モンテカルロシミュレーション / コーンビームCT / CTDI / 臓器線量 / partial-angle scan / SSDE |
研究開始時の研究の概要 |
現在の医療現場において、各モダリティに搭載されているpartial-angle scan撮影は放射線画像診断及び治療に欠かせないツールとなっている。しかし、partial-angle scan撮影の線量評価法は確立されていない。 本研究では、partial-angle scan撮影による患者の被ばく線量を適切に評価するための線量評価法の確立を目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では、partial-angle scan撮影の原理・概念に基づいた新たな線量評価法を確立した。提案した評価法は、CT検査における線量評価で用いられているCTDIファントム内の適切な位置で線量測定を行うというものである。解析にはモンテカルロシミュレーションと最小二乗法を利用した。本提案手法を用いることで4%の精度で正確な線量評価が行えることが判明した。また、得られた線量評価法を用いて患者の臓器線量を推定する換算係数も考案した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
partial-angle scan撮影には様々な撮影条件(装置、管電圧、回転角度)が存在するが、本考案法による線量評価の精度はそれらの撮影条件に依存しない結果となった。結果として、本提案手法を用いることで4%の精度で正確な患者被ばく線量の評価が行えることが判明した。また、上記の提案手法は様々な患者体型にも適応することが可能であるため、CT検査における患者被ばく線量評価で用いられているSSDEにも応用可能である。本研究結果は、partial-angle scan撮影の線量評価法の統一の一翼を担うと思われる。
|