研究課題/領域番号 |
19K17290
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
相澤 悠太 新潟大学, 医歯学系, 助教 (90808453)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | パレコウイルス / 敗血症 / 新生児 / 早期乳児 / 疫学 / パレコウイルスA3 |
研究開始時の研究の概要 |
パレコウイルス-A3(PeV-A3)は、新生児・早期乳児に敗血症や髄膜脳炎を起こす、小児科領域で注目を集める新興感染症です。日本から2004年に初めて報告されて以降、国内では2-3年おきに流行がみられていますが、各地域からの報告にとどまっていて、日本全体でみた際の実態は不明です。本研究では、小児の重症患者を診療する国内11か所、12の小児科専門医療施設において、PeV-A3の流行をとらえ、その疫学を明らかにするとともに、迅速にその情報を公開し、診療の参考になる有益な疫学情報を提供するプラットフォームの確立を目指します。
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研究成果の概要 |
本研究の小児入院施設全国ネットワークによって、全国的な分布だけでなく、一部の地域におけるパレコウイルスA(PeV-A)感染症の局所的流行を継続的につかむことが可能になった。また、新型コロナウイルス感染症の流行によって激減した患者数が、2022年に感染対策や行動制限の緩和に伴い再増加していることも明らかにした。系統樹解析では、2019年流行株の3つの枝のうち1つに2020年以降のウイルス株が収束しており、ウイルス株の選択が生じている可能性が示唆された。さらに、本研究の体制とPeV-Aの検出状況をウェブサイトで更新情報を公開し、本研究に参加していない施設の医療者にも情報を共有できるようにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症や髄膜脳炎を発症して入院する新生児、生後4か月未満の早期乳児に焦点をあてて、パレコウイルスA感染症患者の入院数の実態を全国的な視点と地域の視点から明らかにした。研究中に新型コロナウイルス感染症の流行が起こったため、様々な感染症の動向がかわる中でパレコウイルスA感染症患者の発生数への影響も明らかにした。さらに、その情報を広く共有することで、研究に参加していない施設や患者にも、適切な診断が行われうるという意味で有益な情報を得られるウェブサイトを作成した。
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