研究課題/領域番号 |
19K17313
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
森 麻里 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90825465)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 早産児 / 体組成 / 骨密度 / 運動負荷 / 筋量 / おくるみ / 副甲状腺ホルモン / 早期運動負荷 / 運動リハビリ / 筋肉量 / 極低出生体重児 |
研究開始時の研究の概要 |
ほとんどの早産児が重篤な後遺症なく生存退院できるいま、次に目指すべきものは長期のQOL改善である。早産児の子宮外発育遅延(EUGR)は早期からの積極的な栄養介入により回避できるようになってきている一方で、栄養介入のみでは体脂肪率が高い体組成となり将来の生活習慣病に罹患するリスクが高くなると言われている。 この予防には体重のみならず体組成に関しても、正期産と同等な徐脂肪率や骨密度を実現する必要がある。申請者らは、子宮内での胎動こそが骨と筋の発育に必要であり、従来の単に栄養を補給する管理方法から発想を転換して子宮内運動を模した運動負荷により適切な体組成の実現が可能になることを検証する。
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研究成果の概要 |
正期産児に比し徐脂肪率が高いとされる早産児に、子宮内における胎動を模した運動負荷を行うことで体組成の改善を目指した。 まず実態調査として研究者施設における早産児の出生時、退院時、3歳児の体重、身長について検討した。退院時の身長SDは3歳時の身長SDと正の相関を示した。骨密度は退院時の骨密度が正期産児に比して低かった。児を安定してくるむおくるみを作成したがコロナ禍もあり児への運動負荷開始は大幅に遅れ現在データを収集中である。一方で骨代謝改善の試みとして非活性型ビタミンD投与を行い検討した結果、非活性型ビタミンD投与群は非投与群に比して有意に血中Ca濃度が高くintact PTHが低下していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来筋肉や骨量が正期産児に比して少ないとされる早産児は運動発達がゆっくりとなる傾向があり、身長増加のスピードも緩やかである場合がある。本研究により早産児の体組成の改善がみられれば、これら早産児の抱える問題点を改善できる可能性があり養育者の負担軽減につながる。また、体組成の改善は糖尿病や高血圧など将来的な生活習慣病のリスク軽減につながる可能性もある。
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