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褐色脂肪細胞の分化・増殖メカニズムに着目した新規肥満治療薬の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K17338
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

森元 英周  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20827539)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードAngiotensin1-7 / 褐色脂肪細胞 / 抗肥満効果 / Mas Receptor / p38-MAPK / 直接活性化 / 早期の段階 / 分化促進 / 褐色脂肪組織 / renin-angiotensin system / 肥満
研究開始時の研究の概要

研究代表者はレニン-アンジオテンシン系を構成するAngiotensin1-7 (Ang1-7)が、褐色脂肪組織;BAT)でのエネルギー消費を増加させ抗肥満効果を発揮することを解明した。Ang1-7のBATへの直接的な作用機序には不明な点が多く、その機序の解明は新たなBATの活性化経路の発見にもつながる可能性を秘めている。本研究では、Ang1-7の投与による抗肥満効果にMasRを介したBATへの直接作用が強く関与していると仮説し、β3アドレナリンレセプター拮抗剤やAng1-7を投与した肥満モデルマウスを用いた実験系でその分子メカニズムを解明し、褐色脂肪細胞を増殖させるための分子標的を特定する。

研究成果の概要

褐色脂肪細胞(BAT)が活性化すると、エネルギーの消費が増大し抗肥満効果を発揮する。我々はAngiotensin1-7(Ang1-7)という薬剤がAng1-7の特異的受容体であるMas receptorを介して褐色脂肪細胞を直接活性化する作用が存在することと、その活性化作用が褐色脂肪細胞の分化の早期の段階で重要であることを明らかにした。これまで、エネルギー消費を増やすことで効果を発揮する肥満治療薬はなく、Ang1-7は新しい肥満治療薬の開発につながると考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満が生活習慣病の原因として問題となる中で、従来の食事療法や運動療法は適切に行えば非常に有効な肥満治療であるが、実際にこれらを継続することは難しい。そこで、内服による治療が望まれるが、現在、日本で肥満治療薬として使用できる薬剤は非常に少ない。Ang1-7が褐色脂肪細胞を活性化し抗肥満効果を発揮する機序の一部を解明できたことは、従来とは異なり、エネルギー消費を増加させることで抗肥満効果を発揮しようとする新たな肥満治療薬につながる研究成果である。また、将来肥満を原因とする様々な疾患の予防とそれによる医療費の削減をもたらすという意味でも非常に意義のある成果である。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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