研究課題/領域番号 |
19K17352
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
山田 全毅 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 高度感染症診断部, 医長 (30445316)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | EBV / 小児 / 固形臓器移植 / 細胞疲弊 / 臓器移植 / 移植後リンパ増殖性疾患 / シングルセル解析 / リンパ増殖性疾患 / Transcriptome / Epstein-Barr ウイルス / EBウイルス / 小児肝移植 / 免疫チェックポイント / 感染免疫 / 移植免疫 / 腫瘍性増殖 |
研究開始時の研究の概要 |
臓器や骨髄の移植治療は、多くの小さな子供に命を救っている一方で、免疫抑制剤の内服が必要になります。この免疫抑制剤を使用することで、慢性的にウイルス感染をおこすことがあります。中でもEBウイルスによる持続感染状態が長期間続くと、細胞が「がん」のように増殖してしまう病気(移植後リンパ増殖性疾患:PTLD)があります。本研究ではPTLDの発症機序を解明するために、ヒトの細胞やモデル動物を用いて、慢性ウイルス感染に対する免疫細胞の特徴を探究し、PTLDの早期診断や治療の実現を目指します。
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研究成果の概要 |
EBV関連リンパ増殖性疾患 (LPD) はEBV感染細胞の異常増殖により引き起こされる疾患群である。中でも移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)は、免疫抑制薬の使用によるT 細胞の機能不全に起因すると考えられている。そこで本研究では、まずPTLD様の病態を動物モデルで再現しその細胞疲弊に関連した免疫監視機構の破綻を再現することを試みた。しかしながら、ヒト化マウスモデルでは、EBV特異的T細胞の誘導や、細胞疲弊を再現することができず、方針転換を余儀なくされた。そこでヒト末梢血単核細胞を用いて、シングルセルRNA解析を実施し、ヒト末梢血中におけるEBV感染細胞の性質を解析する実験系の確立を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児移植患者における移植後リンパ増殖性疾患の病態およびそれと関連した危険因子の解明を目指した研究である。病態の解明やより優れた診断マーカーの発見に寄与しうる実験系の開発を行った。高度先進医療である移植治療を受けたのちに、合併症を制御し患者予後を改善するために重要な研究である。
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