研究課題/領域番号 |
19K17391
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 公益財団法人朝日生命成人病研究所 |
研究代表者 |
藤原 弘明 公益財団法人朝日生命成人病研究所, その他部局等, 教授(移行) (00814500)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 胆管癌 / 代謝 / エピゲノム / 肝内胆管癌 / IDH変異 / IDH |
研究開始時の研究の概要 |
依然予後不良な肝内胆管癌(ICC)において、その病態解明及び治療標的の同定は急務である。本研究では約20%の症例に存在するIDH変異陽性ICCの発癌過程を明らかにすることで、新たな分子標的の探索に繋げることを目的とする。
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研究成果の概要 |
クロマチンリモデリング関連遺伝子の変異、及びホスファチジルイノシトール3-キナーゼ経路(PI3K)の異常をIDH1変異と組み合わせることで、正常肝内胆管上皮細胞から胆管癌に至る多段階的発癌モデルを作成することに成功した。今後は、IDH1変異のプロファイルによって形成されるモデルの組織像が異なるという点に着目し、網羅的遺伝子発現解析等の手法によりその背景にある分子メカニズムの解析へと計画を進めていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、がん遺伝子パネル検査が保険適応なるなど、がん治療の個別化に向けた潮流は顕著になりつつある。基本的な戦略は各患者ごとに異なる癌固有の遺伝子変異に即した治療を行う、という方向性になるが、残念ながら現状ではそのような治療を享受することの出来る患者は1割程度と少ない。IDH変異は肝内胆管癌の約20%に存在する変異であるが、変異陽性癌に対する有効な治療法は目下確立されていない。本研究の成果により、その発癌に至るメカニズムを解明することが出来れば、IDH変異特異的に有効な治療法の開発へと繋げていくことが期待される。
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