研究課題
若手研究
本研究の目的は、Liquid biopsyを利用し、血液中のctDNAに加え、さらに情報量が多いと予測される糞便中のctDNAなどにも着目し、IBD関連腫瘍の新たな診断法を開発することである。また、近年大腸癌の増悪因子としても報告されているフソバクテリウムにも注目し(Science 358: 1443-1448, 2017)、IBD関連腫瘍と腸内細菌叢などの環境因子との関連についても検討を加えるとともに、ctDNAの起源についての検証も行う。
本研究においてはIBD関連腫瘍の新たな診断法の一つとして非侵襲的核酸変異検出技術(リキッドバイオプシー)の開発を行った。腫瘍組織DNAとcirculating tumor DNA(ctDNA)の一致を示しただけでなく、フソバクテリウムの腫瘍内不均一性分布やctDNAの起源と動態(半減期1.8-3.2時間)についても検証し、IBD関連腫瘍におけるリキッドバイオプシーの応用の可能性を明らかにした。
他の癌腫同様にIBD関連腫瘍を対象とした場合であってもctDNAをターゲットとしたリキッドバイオプシーは可能であり、非侵襲的な新たな手法の一つとなりうることを見出した。IBD関連腫瘍のブレークスルーとして、診断・モニタリング・治療などいずれにおいても可能性を秘めている。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 3件) 図書 (1件)
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