研究課題/領域番号 |
19K17509
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
由雄 祥代 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 肝疾患先端治療研究室長 (10774060)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | C型慢性肝炎 / 肝がん / ナチュラルキラー細胞 / 樹状細胞 / C型肝炎 / C型肝炎ウイルス / 免疫応答 / マスサイトメトリー / DAA / 免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
C型慢性肝炎患者および肝硬変患者における経口抗ウイルス薬(DAA)は、C型肝炎ウイルス(HCV)排除を可能にし、肝予備能改善、肝がんHCC)抑制に大きく寄与している。しかし、ウイルス排除後も肝発がんのリスクは非感染者と比較して高く、HCC治療歴がある症例では、再発率は1年で39%, 2年で60%である。本研究は、DAA治療後の免疫応答変化をHCC再発例・非再発例の間で比較検討することにより、免疫応答の変容が肝がん発生および再発に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした研究である。
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研究成果の概要 |
本研究では、C型慢性感染患者におけるDAA治療前後の樹状細胞(DC)、ナチュラルキラー(NK)細胞の変化を解析し、DAAによるC型肝炎ウイルス排除がDC-NKを中心とした抗腫瘍免疫応答に与える影響を明らかにしました。患者群において同年代の健康成人と比較し、NK細胞・DCともに活性が低下しておりウイルス排除半年後も完全な回復は認めなかった。ウイルス排除後も肝がんのスクリーニングは必須であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以上の研究により、加齢によるNK細胞・樹状細胞の変化を明らかにすることができた。またDAA治療によるHCV排除が樹状細胞(DC)―NK細胞の抗腫瘍免疫応答を完全には回復しないことが分かった。これらの結果は平均年齢の高いC型慢性肝炎患者におけるウイルス排除後の肝発がんスクリーニングの重要性を裏付けるものである。
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