研究課題/領域番号 |
19K17522
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部 (2021) 京都大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
谷口 智彦 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 医長 (50837929)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | CT / 大動脈弁狭窄症 / 経カテーテル的大動脈弁置換術 / 大動脈弁狭窄 / CT |
研究開始時の研究の概要 |
大動脈弁狭窄症における重症の基準としては、心臓超音波検査における、①大動脈弁最大通過血流速度≧4m/s、②大動脈弁平均圧較差≧40mmHg、③大動脈弁弁口面積≦1cm2のうち、いずれかを満たすことであるが、実臨床では③のみを満たし、最大通過血流速度、圧較差については中等症ASに分類されるLow gradient severe ASがしばしば見受けられ、重症度について迷うケースが存在する。この際には、弁変性の定量評価がキーとなると考えられる。本研究では、TAVI術前のCTにおける石灰化病変の定量評価と、心臓超音波検査におけるAS重症度の関連性を評価し、予後に影響を与える因子について検討する。
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研究成果の概要 |
大動脈弁狭窄症において圧較差は高くないものの弁口面積は重症の基準を満たす、いわゆるLow gradient severe ASが存在するが、実臨床で重症度の判断に迷う症例が存在する。心電図同期CTにおいてLow gradient severe AS群ではHigh gradient severe AS群に比べて有意にCaスコアが低く、女性の方が男性よりCaスコアが低かった。Low gradient severe ASでのCaスコア基準を満たすものはLow gradient severe ASのうち4割程度であった。TAVI施行例において両群間で周術期合併症に有意な発生率の差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、大動脈弁狭窄症の診断においてCTでのCaスコアの有用性が示された一方で、Caスコアの重症度基準を満たさない症例も多く存在しており、Caスコアの限界が示唆された。今後Caスコアと長期予後との関連性を検討することで、大動脈弁狭窄症の更なる診断能の改善につながることが期待される
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