研究課題/領域番号 |
19K17525
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高谷 陽一 岡山大学, 大学病院, 助教 (10794290)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 卵円孔開存 / 脳梗塞 / カテーテル治療 / 心エコー / 経食道心エコー図 / 奇異性脳塞栓症 / リスク因子 / スコア化 / リスク / 脳塞栓症 / スコア / PFOカテーテル閉鎖術 |
研究開始時の研究の概要 |
卵円孔開存(PFO)は奇異性脳塞栓症と関連しており、大規模臨床試験でPFOカテーテル閉鎖術が奇異性脳塞栓症の二次予防において薬物療法より有効であったと報告され、PFOに対する治療戦略が注目されてきている。PFOは健常人の約15~27%に認めるため、PFOカテーテル閉鎖術を施行するにあたり、PFOの有無を診断するだけではなく、奇異性脳塞栓症を発症し得るハイリスクなPFOであるか、判断することが重要である。しかし、心エコー図によるPFO形態の詳細な評価に基づくPFOのリスク層別化は明らかでない。本研究は、PFOカテーテル閉鎖術の厳密な適応を検討するうえで、臨床上、非常に有用性が高いと考えられる。
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研究成果の概要 |
卵円孔開存(patent formane ovale: PFO)のなかでも脳梗塞に関連するハイリスクなPFOを同定することが重要である。 本研究は、経食道心エコー図でPFO形態を評価し、①PFOの大きなシャント、②長いトンネル長、③心房中隔瘤の有無、④右房内静脈弁の有無、⑤低い下大静脈からの角度が、脳梗塞を生じたPFOに関連しており、それらをスコア化したところ、2ポイント以上で脳梗塞に関連するPFOの割合が顕著に高いことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵円孔開存(patent foramen ovale:PFO)に対するカテーテル閉鎖術の脳梗塞への有効性が示され、本邦でも治療可能になった。しかし、PFOは健常人20-25%に存在しており、そのPFOが脳梗塞の要因になったかどうか判断できないことが問題となっている。 本研究は、経食道心エコー図でPFO形態を評価し、脳梗塞に関連するハイリスクなPFOをスコア化することで、PFOの脳梗塞を引き起こす可能性を明確に示すことができ、カテーテル治療の適応を考慮するうえで、臨床上、有効性が高いと考えられる。
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