研究課題/領域番号 |
19K17574
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
清水 竹史 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30722524)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腫瘍循環器 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 免疫関連有害事象 / 心血管イベント / 心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害剤の治療が開始されたがん患者において、免疫関連有害事象irAEsとしての心血管合併症の頻度や重症度を前向きに観察・解析する。単に免疫チェックポイント阻害剤の副作用としてのirAEsではなく、心肥大、慢性心不全や心筋梗塞後といった心血管合併症を有するヒト臨床像に合わせて、マウスモデルを用いてT細胞と心臓リモデリングの観点からも検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、免疫チェックポイント阻害剤の治療が開始されたがん患者において、免疫関連有害事象としての心血管合併症の頻度や重症度を前向きに観察・解析を行い、心筋細胞の障害を反映する新たなバイオマーカーの探索を行った。セルフリーDNAを含めたバイオマーカーの有用性が示唆され、引き続き検討が必要である。また、心血管合併症を有するヒト臨床像に合わせてマウス心不全モデルを作成し、免疫関連蛋白質Aのmutantマウスでは、αSMA陽性活性化線維芽細胞の増加、CD68陽性マクロファージの増加が認められ、免疫炎症細胞の関連性が示唆され、さらなる解析を行う方針である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、がん治療において分子標的薬が広く臨床応用され予後改善に寄与する一方で、治療を受ける患者の高齢化も進み、免疫関連有害事象の報告も増加し、その病態と発生機序の解明が課題となっている。本研究により、免疫関連有害事象の詳細が明らかになるとともに、心不全における新規バイオバーカーの探索からその臨床応用の可能性が示唆された。また、特定の分子が心臓における免疫反応の増悪に関与していることが示唆され、本研究成果からがん治療における最善の医療への貢献が期待されるとともに、新たな心不全へのメカニズムの解明に発展することが期待される。
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