研究課題/領域番号 |
19K17582
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
石橋 耕平 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70508001)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヒス束ペーシング / 光干渉断層法 / カテーテル |
研究開始時の研究の概要 |
ヒス束ペーシングは、心室収縮の同期性を破綻させる右室ペーシングと違い、心機能を保持できるが、成功率が十分とは言えず三尖弁の影響で早期のシステム不全を呈し易い。病理組織レベルの解像度をほこる光干渉断層法(OCT:optical coherence tomography) が使用可能なサイドホール付きデリバリーカテーテルを開発し、ex vivo, in vivoモデルを用い、組織性状をリアルタイムに評価して、確実に三尖弁の影響が少ないヒス束心筋内にヒス束ペーシングリードを留置することが可能か、仮説を実証する
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研究成果の概要 |
現行のカテーテデリバリーシステムの安全性、確実性や汎用性を評価することは重要であり、我々はその性能を評価して英文誌に報告した。心筋組織やカテーテルを安定して描出できるようにするために、数十例の患者の3DCTでカテーテル形状などを検討した。左脚ペーシングなど他の刺激伝導系ペーシング法が近年報告され、ヒス束ペーシングが現時点でも有用性か確認する必要があり、我々は新しい右室中隔ペーシングである傍刺激伝導系ペーシングを提唱し検討、その結果を英文誌に報告した。新たなペーシング法はヒス束ペーシングより優れたペーシング法とは言いきれず、ヒス束ペーシングは依然重要なペーシング法であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後のペースメーカ手術法の中心を担うと思われる新しいカテーテルデリバリーシステムの安全性、確実性や汎用性を評価し、その性能を英文誌で世界的に報告することにより、今後のペースメーカ診療に貢献できたと思われる。また、新しい右室中隔ペーシングである傍刺激伝導系ペーシングを提唱し検討、その結果を英文誌に報告した。新たなペーシング法はヒス束ペーシングより優れたペーシング法とは言いきれないことを確認し、ヒス束ペーシングが引き続き重要なペーシング法であることがわかり、今後の適切なペーシング法を検討するのに貢献したと思われる。これらの成果が今後の新しいデリバリーカテーテルの開発に貢献することが期待される。
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