研究課題/領域番号 |
19K17583
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 福岡大学 (2020) 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2019) |
研究代表者 |
錦織 充広 福岡大学, 理学部, 助教 (00633645)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | エクソソーム / 心不全 / バイオマーカー / ミトコンドリア / オミックス解析 / エクソーム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、組織や血液中に含まれ、タンパク質やRNAを内包する細胞外小胞(エクソソーム)を対象として、心不全の重症度や予後予測などを可能とする新規バイオマーカーの探索を行う。まず心不全マウスの心筋組織と血液から回収したエクソソームのプロテオーム解析、トランスクリプトーム解析を行い、心不全の進行に従って変動するタンパク質・遺伝子をマーカー候補分子として見出す。これらを含むエクソソームが本当に心臓から分泌されるかを検証し、有望なエクソソームのマーカー分子については、心不全患者血液での測定を行い、心機能や予後との関連を検証する。
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研究成果の概要 |
日本では慢性心不全患者が急増しており、迅速かつ高精度に重症度評価や予後予測を行うためのバイオマーカーが求められている。本研究では、細胞から放出されるエクソソームに含まれるタンパク質やRNAより心不全の新規バイオマーカーを見出すため、エクソソーム中のタンパク質、RNAの解析法を確立した。さらに、心不全におけるミトコンドリアに着目し、心不全における細胞内ストレスとミトコンドリア異常との関連を調べた。その結果、酸化ストレス増加によるアポトーシスの促進が心筋障害を引き起こす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、心筋から放出されるエクソソーム中に含まれるタンパク質が見出された。今後、これらの心不全における経時的な変動や心筋における機能の詳細が明らかとなれば、心不全の新規診断マーカーとして利用できる可能性が高い。また、本研究により確立したエクソソームの精製法ならびにオミックス解析方法は、心不全だけでなく他の疾患における新規バイオマーカー探索に広く活用できることが期待される。
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