研究課題/領域番号 |
19K17585
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
高橋 徹也 山形大学, 医学部, 客員研究員 (40825775)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腹部大動脈瘤 / DNA傷害 / DNA傷害応答 / ATM / 細胞老化 / アポトーシス |
研究開始時の研究の概要 |
腹部大動脈瘤は無症状で進行し、大動脈瘤が破裂した場合の死亡率は60%以上と、予後不良な疾患である。大動脈瘤の内腔側には強い動脈硬化病変があり、瘤の発生に動脈硬化が強く関係していると考えられている。近年、血管平滑筋細胞のDNA傷害が、細胞老化やアポトーシス、炎症を促進し動脈硬化の進展に影響を及ぼしていることが報告された。しかし、DNA傷害と大動脈瘤形成の関係を報告した研究は未だ無い。本研究では、腹部大動脈瘤モデルマウスを作成し、DNA傷害およびDNA傷害応答と大動脈瘤の形成および進展との関連について検討を行い、新たな治療法を模索する。
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研究成果の概要 |
腹部大動脈瘤は無症状で進行し、大動脈瘤破裂時の死亡率は60%以上と予後不良である。大動脈瘤の発生には炎症や粥状硬化による大動脈壁の脆弱化が大きく関与する。大動脈瘤の内腔側には強い動脈硬化性変化がある。近年、血管平滑筋細胞のDNA傷害が、細胞老化やアポトーシス、炎症を促進し動脈硬化の進展に影響を及ぼしていることが報告された。しかし、DNA傷害と大動脈瘤形成の関係は未だ不明である。本研究では、腹部大動脈瘤モデルマウスを作成し、DNA傷害およびDNA傷害応答と大動脈瘤の形成および進展との関連について検討を行う。DNA傷害応答の制御因子ATMの阻害剤が腹部大動脈瘤の形成に与える影響も検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腹部大動脈瘤は、動脈硬化と危険因子が共通するが、大動脈瘤形成および瘤破裂を抑制する治療法は確立していない。動脈硬化進展に血管平滑筋細胞のDNA傷害およびDNA傷害応答が関与することが報告された(Circ Res 2015;116:816-826)。しかし腹部大動脈瘤の進展に細胞のDNA傷害およびDNA傷害応答の関係は不明である。本研究は、腹部大動脈瘤の形成と進展におけるDNA傷害およびDNA傷害応答の役割を解明することで新たな治療標的になるかを検討する。また、抗癌剤として発展してきた抗DNA傷害応答薬 (ATM阻害剤)をドラッグリポジショニングとして腹部大動脈瘤の治療に応用できるか検討を行う。
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