研究課題/領域番号 |
19K17736
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
山田 洋輔 信州大学, 医学部附属病院, 医員 (20836035)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | PPARα / 腎臓 / ノックアウトマウス / 飢餓負荷 / ペマフィブラート / 近位尿細管特異的ノックアウトマウス / 全身性の変化 / 近位尿細管特異的PPARαKOマウス / 腎障害モデルマウス / 近位尿細管 |
研究開始時の研究の概要 |
NDRG1-CreERT2マウスと、PPARα遺伝子がLoxP配列で挟まれた配列を持つFlox-PPARαマウスを交配させ、両方の遺伝子を持つNDRG1-CreERT2×Flox-PPARαマウスを作成する。NDRG1-CreERT2×Flox-PPARαマウスはTamoxifenの腹腔内投与で、後天的に近位尿細管特異的PPARα欠損マウスとなる。 作成した近位尿細管PPARα欠損マウスと正常マウスを用い、両方に各種腎障害(①Protein-overload腎症モデル②5/6腎摘モデル③虚血再灌流モデル④絶食負荷)を発症させ、腎臓の病理学的所見等を比較検討する。
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研究成果の概要 |
我々はNDRG1-CreERT2マウスとFloxPPARαマウスを交配させ、腎近位尿細管特異的PPARαKOマウス(n-PPARαKO)を作成することができた。n-PPARαKOマウスを用いた研究は世界的にも行われておらず、このマウスから様々な新しい知見を見出すことができると考えている。このマウスに飢餓負荷をかけて検討を行ったところ、腎臓でのPPARαの欠損は、脂肪組織、肝臓のエネルギー貯蔵能、血糖値など全身に様々な影響を及ぼすことが分かった。また現在、腎虚血再灌流モデルやProtein overload腎症モデルといった他の腎不全モデルについての検討も並行して行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究により、腎臓でのPPARαの役割を検討することができた。PPARαは肝臓での働きが主であると考えられているが、腎臓のPPARαも全身にとって重要な役割を果たしていることが示唆された。この研究成果は2021年日本腎臓学会を含めた複数の学会で報告した。 また、今回の研究で腎臓でのPPARαが生体で重要な作用を及ぼしていることがわかったため、正常マウスにペマフィブラートという特異的PPARα活性化薬を使用して腎臓のPPARαを活性化させた状態でprotein overload腎症モデルを起こす追加検討を行ったところ、同腎症が抑制されることがわかった。この成果は国際誌に報告することができた。
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