研究課題/領域番号 |
19K17748
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
前田 亮 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60792025)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 溶血性尿毒症症候群 / HMGB1 / miRNA / microRNA / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
大腸菌感染症に起因する典型的溶血性尿毒症症候群(HUS)は微生物や自己由来の成分を認識し炎症応答を誘導する自然免疫との関連があり、我々はHUSモデルマウスにおいて自然免疫の主要な分子であるHMGB1とそのシグナリングが病態に関与することを明らかにした。さらにHUSモデルマウスにおいてHMGB1シグナリングを制御する標的マイクロRNA(miRNA)を同定した。miRNAのHUSにおける役割の解明し、治療標的もしくはバイオマーカーとなるかを検証する。本研究によりHUSの新たな病態が解明され、治療薬開発などの臨床応用への展開が期待される。
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研究成果の概要 |
典型的溶血性尿毒症症候群(HUS)は未だ特異的な治療法が確立されていない。我々はStx2とLPSを投与し作成するHUSモデルマウスにおいてHMGB1シグナリングに関わる標的マイクロRNA(miRNA)の発現変化をアレイ解析で確認し、miR-21の関連mRNAであるDUSP8に着目した。健常群に比べHUSモデルマウスの腎臓でDUSP8の発現が上昇していた。in vitroで近位尿細管 (TKPTS)と集合管細胞(M-1)にStx2とLPSを投与したが、いずれの細胞も明らかな変化を認めなかった。不死化細胞を用いた影響も考えられたため、マウス由来の尿細管プライマリーセルで再検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HUSモデルマウスとmiRNAとの関与を検討した報告は少ない。本研究ではmiRNAのmiR-21に関連するmRNAのDUSP8がHUSの病態に関与している可能性が示唆された。さらなる検証を進めることでHUSとmiR-21やDUSP8との関連を明らかにでき、病態が解明されることで未だ特異的治療法のないHUSの治療法が確立しうるため、本研究の学術的意義は高い。
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