研究課題/領域番号 |
19K17750
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022-2023) 慶應義塾大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
山本 博之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (80528852)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腎機能 / 術後アウトカム / 透析療法 / 診療報酬データベース / レジストリ / 大規模データベース / 腎不全 / 周術期 / 慢性腎臓病 / 手術成績 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では高齢化に伴い腎不全症例の手術が増加傾向となっている。 しかし、これまで、術前・周術期の腎機能や透析療法と、術後の死亡や合併症などのアウトカムの関連性についての研究は十分ではない。 本研究では、手術データベースおよび診療報酬データベースを用いて、大規模データおよびそれと親和性の高い統計手法を用いた観察研究を実施し、①術前の腎機能と手術リスクについて、②術中の透析管理とアウトカム、にフォーカスしてその関連性を明らかにし、腎機能低下例に対する安全な手術のためになにが必要かを明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、National Clinical Databaseより手術データベースおよび診療報酬データベースを用いて、大規模データおよびそれと親和性の高い統計手法を用いた観察研究を実施し、以下について明らかにした。①術前腎機能(eGFR)と手術リスクの連続的な関連性。②術前や周術期の透析療法(血液透析/腹膜透析)の実施法と術後アウトカムの関連性。 本研究課題の成果として、腎機能障害の程度と手術リスクの関連が、様々な外科手術領域で、より詳細に可視化され、複数の英文論文発表などが実施された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の成果として、腎機能障害の程度と手術リスクの関連が、大規模データを用いて、より詳細・明確にに可視化されたことである。本研究課題で得られた成果を元として、臨床現場においても様々な程度の腎機能低下症例に対して、術後の状態の予測および対処が可能となることが考えられる。腎不全や透析患者に対する、周術期のより最適な治療選択が可能と考えられる。これらの情報は、根拠に基づいた医療の実践の上で重要な情報と考えられる。この領域のさらなる進歩のための重要な一歩となったと考えられる。
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