• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

糖尿病性腎臓病進展過程における内皮Pannexin1の役割の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K17757
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関川崎医科大学

研究代表者

城所 研吾  川崎医科大学, 医学部, 講師 (50435020)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード糖尿病性腎臓病 / ポドサイト障害 / ATP / Pannexin1 / 細胞内カルシウム濃度 / 内皮-上皮連関 / カルシウム動態 / 糸球体内皮上皮連関 / 内皮機能障害 / P2受容体
研究開始時の研究の概要

糖尿病性腎臓病における糸球体上皮細胞障害の進展、内皮障害との相互連関、特に内皮Pannexin1による細胞外ATP放出と糸球体上皮細胞P2受容体の関与とその分子機序を解明し、新規治療法構築に資することが本研究の目的である。内皮Pannexin1制御による糸球体障害抑制を、糸球体上皮細胞のCa2+濃度変化に着目し、in vivo imaging技術を活用して生体内で証明する。

研究成果の概要

高血糖下における血管内皮由来ATPが、podocyte のATP感受性イオンチャネル型(P2)受容体を介してカルシウム流入を増加させpodocyte障害を促進するとの仮説を立てこれを検証した。ヒト糸球体内皮細胞では、高血糖やNOS阻害により上清中のATPレベルが上昇し、ATP放出経路のPannexin1の阻害剤(Probenecid)により抑制された。内皮障害糖尿病マウスでは血漿ATPレベル、アルブミン尿、podocyte内カルシウムレベルが上昇したが、Probenecid投与により抑制された。糖尿病性腎臓病におけるpodocyte障害進展において、ATP/P2受容体経路の重要性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本邦での慢性腎臓病患者はは約1200万人と推計される、高齢化を反映し増加傾向にある。透析に至る疾患の第一位である糖尿病性腎臓病を初めとした多くの腎疾患には有効な治療法は少なく、その病態解明および治療法の確立は喫緊の課題と認識されている。糖尿病性腎臓病をはじめとした様々な腎疾患において、podocyte障害は糸球体硬化への進展における初期病変であり、近年カルシウム動態異常の関与が強く示唆されている。ATP-Pannexin1-P2受容体経路のポドサイト障害の関与は新規のpodocyte障害経路であると考えられ、今後の治療標的となりうると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi