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全身性強皮症の病態における皮膚微小血管内皮細胞由来microRNAの役割の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K17776
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

牧野 雄成  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任准教授 (00433037)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード全身性強皮症 / 皮膚血管内皮細胞 / microRNA / 血管内皮細胞 / 線維化 / エクソソーム
研究開始時の研究の概要

本研究は、全身性強皮症の皮膚硬化病態に対する、皮膚血管異常について検討を行うことを目的としている。全身性強皮症の皮膚組織から、皮膚微小血管内皮細胞の培養を行い、血管内皮細胞内や細胞外に放出されるエクソソームに含まれるマイクロRNAの異常について健常人と比較を行う。得られたマイクロRNAの異常が、皮膚線維化病態に関与するか検討するため、細胞実験や強皮症マウスモデルを用いた研究を行う予定である。

研究成果の概要

本研究では、全身性強皮症の皮膚組織から微小血管内皮細胞の培養を行い、細胞内のmicroRNAの発現を健常人と比較し、全身性強皮症の血管障害に関与するmicroRNAの解析を目的とした。全身性強皮症の皮膚微小血管内皮細胞では、健常人と比較してmiR-155、miR-221、miR-222のmiRNAの発現が有意に上昇していた。miR-155、miR-221、miR-222を血管内皮細胞で高発現させると、間葉系細胞のマーカーのFSP1、ACTA2が上昇傾向となり、血管内皮細胞マーカーであるvWFは低下傾向となった。これらのmicroRNAは、全身性強皮症の血管障害に関与している可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

全身性強皮症は皮膚をはじめ他臓器に線維化を生じる疾患であり、線維化、自己免疫異常、血管障害などの病態が複雑に関与するとされる。血管障害としては、レイノー症状や指潰瘍などの症状が知られているが、血管障害の機序は明らかになっていない。本研究では、血管障害にマイクロRNAの異常が関与しているか検討を行った。全身性強皮症の皮膚から血管内皮細胞を培養し、マイクロRNAの発現を健常人と比較した結果、miR-155、miR-221、miR-222が全身性強皮症で上昇していることを見出した。本研究により、全身性強皮症の血管障害へマイクロRNAの異常が関与する可能性が示唆された。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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