研究課題/領域番号 |
19K17806
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
野島 伊世里 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10827398)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 細胞老化 / IGFBP5 / MEF / ERK / 皮膚 / Prl2c3 / 老化 / SIRT1 |
研究開始時の研究の概要 |
マウス培養細胞を用いた実験により、長寿遺伝子であるSIRT1により発現が抑制され、老化で増加する分子としてPrl2c3を同定した。Prl2c3は老齢マウスで増えており、皮膚の表皮細胞に限局して発現していた。ヒトの皮膚でもマウスと同じ部位で発現していたが、ヒトではPrl2c3に一致する遺伝子は存在しない。このため、ヒトのPrl2c3に相当する分子を同定し、その分子の老化への作用と作用機序を調べる。
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研究成果の概要 |
マウス線維芽細胞において、DNAマイクロアレイ解析で細胞老化に関係するIGF1結合蛋白(IGFBP)が老化によって変動する分子として同定されたため、細胞老化への関与を調べた。老化によりIGFBPファミリーの中でIGFBP5が最も変化し、老化に伴い減少すること、ERK2の活性化を介して細胞老化を誘導すること、細胞外に分泌されたIGFBP5に細胞老化抑制作用がある可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で、細胞老化にたいする分泌ホルモン分子IGFBP5の役割の一端を明らかにでき、IGFBP5の分子機能の解明につながるだけでなく、本研究が細胞老化研究の発展につながることが期待される。また、IGFBP5の発現変化が細胞老化を調節することが示されたことから、IGFBP5の補充による加齢疾患治療・予防薬の開発、ひいては個体老化の予防につながることが期待される。
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