研究課題/領域番号 |
19K17822
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
垣花 太一 新潟大学, 医歯学系, 助教 (60746907)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | MAGI-1 / ATL / Tax / HTLV-1 / ROS / 亜ヒ酸 |
研究開始時の研究の概要 |
日本では約110万人がヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)に感染しており、そのうち約5%が成人T細胞白血病(ATL)を発症する。世界全体では、約2000万人がHTLV-1に感染しているが、その多くは発展途上国に集中している。このような背景から、HTLV-1感染症に対する治療薬の開発は、先進国である日本が先駆けて推進するべき重要課題である。臨床試験において亜ヒ酸は、ATL患者に対して有効性を示したが、この亜ヒ酸感受性には個人差が見られた。従って、ATLへの臨床応用のための重要な課題として、亜ヒ酸感受性を決める作用機序および感受性マーカー分子の同定を行う。
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研究成果の概要 |
ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)は成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスである。ウイルス蛋白Taxが、宿主因子としてMAGI-1(Membrane Associated Guanylate Kinase, WW And PDZ Domain Containing 1)に結合することを同定していた。本研究では、TaxがMAGI-1の機能を阻害することで、細胞増殖やROS産生を亢進させていることを明らかにした。さらに、MAGI-1の発現を上昇させることで、Taxの機能を阻害できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)は成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスである。日本では約110万人がHTLV-1に感染しており、そのうち約5%がATLを発症する。世界全体では、約2000万人がHTLV-1に感染しているが、その多くは発展途上国に集中している。このような背景から、HTLV-1感染症に対する治療薬の開発は、先進国である日本が先駆けて推進するべき重要課題である。本研究から、MAGI-1がHTLV-1の癌蛋白Taxの機能を阻害する治療標的となり得ることがわかった。
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