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血液型D抗原の発現制御メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17870
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

三島 由祐子  杏林大学, 保健学部, 助教 (90815771)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードRhD / 発現制御メカニズム / 相互作用分子
研究開始時の研究の概要

輸血療法においてRhD抗原はABOとならぶ主要血液型抗原である。D抗原の発現は赤血球特異的であり、D抗原関連分子群が正常に働かなくなると赤血球は正常な形態を保てなくなる。D抗原の発現制御メカニズムを解明することは、赤血球が形態や機能を保つメカニズムを解明する上でもきわめて重要である。
これまでに、D抗原の発現制御に重要なのは、Rhファミリー分子およびその他の相互作用分子との膜蛋白複合体形成と、スプライシング制御であることが判明している。
本研究はRhD抗原の発現制御メカニズムをこれら相互作用分子とスプライシング制御機構に着目して検討、その分子間ネットワークを明らかにすることを目的とする。

研究成果の概要

RhDのスプライシングによる発現量の変化を強制発現系のWestern blottingで検討したところ、単量体のバンドよりも300 kDa以上の複合体を形成したバンドが強く検出されたが、全長のRhD蛋白とエクソン7-9を様々なパターンで欠くバリアントの発現量に差を認めなかった。RhDとの相互作用が想定されるankyrin, protein 42, spectrinα, β, band3の強制発現系を用いてRhDの各アイソフォームとの免疫沈降を行った結果、band3のみRhDとの結合が確認されたが、全長RhD蛋白と他のスプラシングバリアントの間に明らかな結合能の差はなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

遺伝子変異の表現型からRhDとの相互作用が想定されている分子のうち、band3とRhDが直接結合することを実験的に検証しえた。一方RhDのスプライシングバリアントのmRNAレベル、蛋白レベルの発現量に差がなく、かつband3とRhDのスプライシングバリアントの結合能にも差を認めなかったことから、RhDの発現制御には選択的スプライシングのほか、未知の結合分子を含めたより複雑な分子間ネットワークが関与することが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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