研究課題/領域番号 |
19K17890
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
藤岡 数記 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (30762174)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | マスト細胞 / 脂肪組織 / マクロファージ / 慢性炎症 / 慢性脂肪炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
脂肪組織がアレルギー性気道炎症や糖尿病、動脈硬化等の疾患に慢性炎症という観点で関与しているという事実が知られて久しい。我々は、脂肪細胞が分泌する未知の液性因子が、マスト細胞のフェノタイプをマクロファージ様にに変化させることを見出した。本研究ではその液性因子を同定し、慢性脂肪炎症にマスト細胞が関与する機構を分子レベルで明らかにしたいと考えている。
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研究成果の概要 |
マスト細胞は、古典的にはアレルギー応答における最も重要な細胞の1つとして知られているが、近年脂肪組織における慢性炎症が関与する病態にも関係することが報告されており、脂肪組織とマスト細胞間での何らかのインタラクションが存在することが示唆される。我々はマウス骨髄由来マスト細胞(BMMC)にマウス脂肪細胞の培養上清を添加することで、BMMCがマクロファージ用の形質に転換し、通常のマスト細胞とは異なる炎症性フェノタイプを有することを見出している。また、そうした変化を担う液性因子を脂肪細胞培養上清から明らかにするべく解析したところ細胞外マトリックスを構成する蛋白質が候補として得られている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、肥満人口は我が国を含め世界規模で見ても増加の一途をたどっており、肥満関連疾患の制御は緊喫の課題となっている。本研究を通して得られた脂肪・マスト細胞相互作用という脂肪慢性炎症における新しいメカニズムは、激増している肥満関連疾患における新たなターゲットとして新規の治療戦略に結びつく可能性がある。
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