研究課題/領域番号 |
19K17902
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
田中 繁 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30822051)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 関節リウマチ / セマフォリン / マクロファージ |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチは原因不明の慢性破壊性関節炎である。近年治療法の進歩により症状の改善が得られる患者が増えているが、依然として寛解(痛みや腫れがない状態)に至らない例も数多い。本研究では網羅的な遺伝子発現解析結果から、新規の治療標的となりうるセマフォリン3Gに着目し、マウス関節炎モデルおよび関節リウマチ患者の関節組織を用いた検討を行う。本研究により関節リウマチ治療の進歩が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は関節リウマチ病態に関連する新規分子を解析し、新たな治療ターゲットを創出することを目的とした。申請者の予備実験から関節リウマチの病態悪化にセマフォリン3Gが関与している可能性が示唆されたため、同分子に着目し研究を行った。 セマフォリン3Gは関節リウマチ患者および関節炎を発症したマウスの滑膜に強く発現していた。セマフォリン3Gが作用する細胞は主にマクロファージと思われた。セマフォリン3Gを遺伝的に欠損するマウスは実験的関節炎モデルに抵抗性であった。以上からセマフォリン3Gが関節リウマチの新規治療ターゲットとなりうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節リウマチは慢性破壊性の関節炎であり、日本では約70万人の患者が存在する。疾患のコントロールが不良の場合、関節が破壊されることでその機能が制限され、生活の質や労働生産性が著しく低下する重大な疾患である。 現在の関節リウマチ治療は炎症を抑え、「寛解(=症状がほとんどない状態)」を目標とするが「根治(=薬を必要としない状態)」には至らない。今までの治療法とは異なる戦略を構築するを目標とする本研究により、次世代の「根治」を目指す次世代のリウマチ治療を提案する基盤となることが期待される。
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