研究課題/領域番号 |
19K17924
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
濱口 重人 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (20735360)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 肺炎球菌 / トランスミッション / レビュー / GFP導入 / 肺炎 / 鼻腔内保菌 / 発症機序 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、これまで明らかになっていなかった「肺炎球菌性肺炎の発症機序」を、新規マウスモデルを用いて段階を追って詳細に明らかにしていくものである。肺炎は、実は未だに発症機序が詳細には解明されていない。これは、ヒトの肺炎発症までの各段階を順にシミュレートできる動物モデルがないことが主な理由である。 本研究ではまず肺炎球菌の鼻腔保菌から肺炎を発症するマウスモデルを確立し、そのモデルを用いて肺炎の発症プロセスをin vivoイメージングを用いて明らかにする。これらの動物モデルを使用することで、肺炎発症に至るまでの各ステップでの菌とホストの関与を正確に評価できるようになり、新規ワクチンの確立が望める。
|
研究成果の概要 |
本研究では、新規の肺炎発症マウスモデル確立をめざすため、8週齢のC57BL/6Jマウスを用いて経鼻的に3-5日で肺炎を自然発症しうるモデルの作製を進めている。さらに、トランスミッションの解析に必要なモデルマウスの確立も同時に進めており、仔マウスを用いたトランスミッションの再現に成功している。このモデルを用いて新規ワクチンの効果評価を行う予定である。また、本研究課題に直接関連する肺炎球菌のトランスミッションについてのレビューをFrontiers in Cellular and Infection Microbiologyに発表している。本レビューには科学研究費助成事業による助成を明記している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、生理的な状態での肺炎発症をシミュレートするための肺炎発症マウスモデルの作製途中であるが、このタイトレーションにはある程度の時間が必要なことが見込まれる。この動物モデルが開発されれば、肺炎の重症化以前のステップに対する治療介入を検討できるツールとなる。これまではっきりとしていなかった肺炎発症機序の解明に不可欠なモデルであり、今後の新規ワクチンなどの予防法の新たな確立も期待できる。
|