研究課題/領域番号 |
19K17932
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
藤本 康介 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (30802805)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 腸内細菌 / 粘膜ワクチン / Clostridium ramosum / IgA |
研究開始時の研究の概要 |
肥満関連菌を多く含むヒト糞便を無菌マウスに移植してノトバイオートマウスを作製する。肥満関連菌の凍結乾燥菌を抗原としたワクチンを接種し、ワクチンの摂取有無で高脂肪食依存性肥満モデルが改善するかどうか検討する。これにより、肥満を増加させる菌のスクリーニングを行う。またヒトへの臨床応用のため、ワクチンのターゲットとなる菌において菌特異的な抗原の探索を行うだけでなく、安全性が担保される基剤の最適化を図る。
|
研究成果の概要 |
肥満や糖尿病と関連が報告されているClostridium ramosumに対する粘膜ワクチン開発を行い、粘膜ワクチンの投与によって肥満や糖尿病の病態が改善することを示した。また、ヒトへの臨床応用を目指して、ワクチンの基剤の改変を行った。water-in-oil-in-water型エマルジョンを基剤とした粘膜ワクチンの安全性および有効性を動物モデルで示すことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
さまざまな疾患と関連する腸内共生病原菌を特異的に制御する方法が強く求められている。新しく開発した粘膜ワクチンを肥満や糖尿病に関わる腸内共生病原菌Clostridium ramosumに応用したところ、効率的な粘膜免疫応答が誘導とともに、Clostridium ramosumが引き起こす肥満や糖尿病の病態を著しく改善させることができた。腸内共生病原菌が関連する疾患に対する新たな予防・治療アプローチとなる可能性がある。
|