研究課題/領域番号 |
19K17968
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
望月 翔太 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (90814799)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | iPS細胞 / 再生医療 / p53 / 増殖能 / 膵島 / 脂肪由来間質細胞 / iPS / 膵β細胞 / 膵前駆細胞 / 細胞シート / 脂肪由来幹細胞 / 成熟 / iPS cell / β cell / ASC / cell sheet |
研究開始時の研究の概要 |
インスリン依存糖尿病の根本治療として、近年多能性幹細胞からのβ細胞の再生医療が注目されている。本学では、独自の細胞シート技術により細胞のみから成る組織の形成と移植によって再生医療を実現し、また近年独自の大量培養技術によりヒトiPS細胞由来膵β細胞の量産化も可能となっている。世界的には膵β細胞のみを移植する手法が多用されているが、膵臓の成熟化には組織内間質細胞の存在が不可欠であり、本研究では分化誘導後の膵β細胞を間葉系幹細胞等の間質細胞上で培養した細胞シートを作製し、機能的なiPS細胞由来膵β細胞シート移植方法の確立を目指す。
|
研究成果の概要 |
現在世界で行われている膵島移植はドナー不足や複数回の移植を要し、再生医療が期待されている。iPS細胞やES細胞によるβ細胞再生による研究は世界で行われてきているが、動物実験では移植されたβ細胞が機能的に未熟であることも課題であった。今回は新たな移植方法の確立及びβ細胞の増殖能に着目し研究を遂行させた。 iPS細胞から膵前駆細胞を誘導し(β細胞の分化誘導効率が低かったため)、さらに抗炎症反応や血管新生作用を要するとされる脂肪由来間質細胞との共培養シート(フィブリンゲルシート)を作製することに成功した。また膵島の増殖制御過程おいてp53が増殖能に重要な因子である可能性を見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1型糖尿病や膵臓全摘術後の治療はインスリン投与が必須となっている。根治術として膵島移植は行われているが、ドナー不足により複数回の移植が必要となるなど課題も多い。膵島の再生医療及び移植方法の確立は今後の1型糖尿病の完治治療となる可能性がある。今後更なる研究により臨床に応用されることを願っている。
|