研究課題/領域番号 |
19K17984
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山口 哲志 岡山大学, 大学病院, 医員 (00834326)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | microRNA / メタボリックシンドローム / 糖尿病 / ターゲット遺伝子 / 脂肪細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
microRNAが様々な遺伝子の転写や翻訳の調節を介して多数の疾患の病態形成に関わっていることが近年報告されている。我々は食事誘導性肥満マウスの脂肪組織において発現が上昇するmicroRNAとして、miR-221/222を同定した。本申請では脂肪細胞特異的miR-221/222ノックアウトマウスを用いて肥満症やメタボリックシンドロームにおける役割やその主たるターゲット遺伝子を明らかにすることで、2型糖尿病、肥満症患者におけるバイオマーカーおよび治療ターゲットとしての意義を明らかにし、RNA関連創薬へと研究を展開する。
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研究成果の概要 |
脂肪細胞特異的miR-221/222ノックアウトマウス(miR-221/222AdipoKO)は野生型マウスと比較して肥満や耐糖能異常が改善した。精巣周囲脂肪組織の遺伝子発現解析および3T3L1細胞を用いた3’非翻訳領域のレポーターアッセイによりmiR-221/222のターゲット遺伝子としてDNA-damage-inducible-transcript4(Ddit4)を同定した。Ddit4はmTOR活性の抑制因子として報告されている。miR-221/222AdipoKOの脂肪組織ではDdit4の蛋白発現量が上昇しており、mTOR活性が抑制される事で肥満が改善する事が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪細胞特異的miR-221/222ノックアウトマウスは食事誘導性肥満に抵抗性を示す事から、miR-221/222のメタボリックシンドロームにおける役割やその主たるターゲット遺伝子を明らかする事により、miR-221/222Antagomirが肥満症、2型糖尿病、メタボリックシンドロームに対する治療法となり得る。また、マウス、ヒト血清中のmiR-221/222濃度を検討する事により、糖尿病診断や予後予測のバイオマーカーとしての意義を検討する。
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