研究課題/領域番号 |
19K17991
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
海老原 千尋 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (90790915)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | seisin / ラット / 脂肪萎縮症 / セイピン / 脂肪細胞 / seipin / ppra gamma |
研究開始時の研究の概要 |
BSCL2は先天性全身性脂肪萎縮症の原因遺伝子として2001年に同定され、わが国では申請者らのグループが初めてBSCL2遺伝子異常症を報告した。BSCL2がコードするセイピンはその生理的意義については不明である。申請者らはこれまでにセイピンノックアウト(SKO)ラットを作製し、脂肪組織の発生・分化にセイピンが必要不可欠であることを証明した。そこで本研究ではSKOラット由来の初代培養ラット皮膚繊維芽細胞を用いた脂肪細胞分化誘導実験系により、脂肪細胞の分化過程におけるセイピンの役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
BSCL2は先天性全身性脂肪萎縮症の原因遺伝子として2001年に同定されわが国では申請者らのグループが初めてBSCL2遺伝子異常症を報告した。BSCL2がコードするセイピンは既知タンパク質と相同性を認めず、その生理的意義については不明である。申請者らはセイピンノックアウト(SKO)ラットを作製し、脂肪組織の発生・分化にセイピンが必要不可欠であることを証明した。本研究ではSKOラット由来の初代培養ラット皮膚繊維芽細胞を用いた脂肪細胞分化誘導実験系により、脂肪細胞の分化過程におけるセイピンの役割を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪萎縮症は脂肪組織が減少あるいは消失する疾患の総称で、障害部位により全身性と部分性に分類される。また原因も様々で、全身性、部分性それぞれに、先天性と後天性が存在する。しかしながら、いずれの場合においても一定以上の脂肪組織が消失すると強いインスリン抵抗性を伴う糖尿病や高中性脂肪血症、脂肪肝など種々の糖脂質代謝異常を呈する。先天性全身性脂肪萎縮症患者の平均寿命は30ー40歳と言われ極めて予後不良である。脂肪細胞分化におけるセイピンの分子生物学的意義の解明は、先天性全身性脂肪萎縮症の治療に結びつくだけではなく、脂肪細胞研究の発展に広く寄与することが期待できる。
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