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糖尿病性神経障害を軽減させるコンドロイチン硫酸合成抑制の作用機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K18001
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

石黒 創  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (10826283)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード糖尿病性神経障害 / 細胞外基質 / ペリサイト / コンドロイチン硫酸
研究開始時の研究の概要

糖尿病が進行すると、足先を中心に熱さや痛さを感じにくくなる、いわゆる糖尿病性神経障害(DPN)を生じる。これは重度の熱傷や足の切断にもつながる重篤な疾患であるが、十分な病態の解明や治療法の開発に至っていない。
我々は細胞外基質の一つである、コンドロイチン硫酸(CS)に着目した。CS の主要合成酵素であるCSGalNAcT1 のノックアウトマウス(T1KO マウス:すなわち、CSの量が減少したマウス)を用いて検討したところ、DPN の進行が抑制されていることが判明した。そのメカニズムについて詳細な検討を行っていく予定である。

研究成果の概要

糖尿病性神経障害の発症には、細胞外基質であるコンドロイチン硫酸の関与が指摘されているが、詳細は不明である。コンドロイチン硫酸の主要合成酵素であるCSGalNAcT1ノックアウトマウス(T1KOマウス)を用いて検討したところ、このT1KOマウスでは糖尿病性神経障害の進行が抑制されることが判明した。そのメカニズムとして、コンドロイチン硫酸が発現している、血管周囲のペリサイトという細胞が深く関係していることが示唆された。
現在はそのメカニズムの解明を目指している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病性神経障害は、疼痛や壊疽などを引き起こす深刻な合併症であるが、その進展抑制に有効な特異的薬物は存在せず、厳格な血糖管理と対処療法しか治療法が存在しない。糖尿病性神経障害とコンドロイチン硫酸との関連が明らかになれば、コンドロイチン硫酸の異常を検知する検査を行うことで糖尿病性神経障害の進展予防、治療につながる可能性があり、リスクの高い患者に効果的に治療介入をおこなうことが可能となる。またコンドロイチン硫酸の異常を是正する薬剤の開発が成功すれば糖尿病性神経障害の治療に結び付く可能性があり、患者のQOLの改善が期待できる。また糖尿病性神経障害に起因する下肢切断などの医療費の削減も予想される。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Reduced Chondroitin Sulfate Prevents Diabetic Neuropathy Progression in Mice by Protecting Pericytes2021

    • 著者名/発表者名
      Ishiguro H
    • 学会等名
      81th American Diabetes Association Scientific Sessions (ADA)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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