研究課題/領域番号 |
19K18011
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
千丸 貴史 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (20637889)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | NASH / 性ホルモン / 自然免疫 / エストロゲン / アンドロゲン / 非アルコール性脂肪肝炎 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪肝炎 (nonalcoholic steatohepatitis, NASH)に対する取組みは国民の健康維持・増進や医療経済を考える上で重要な課題となっているが、詳細な発症機構の解明や予防・治療法の確立はなされていない。本研究はNASH発症機構を性ホルモン低下との関連に着目し明らかにすること、およびNASHの新たな予防法・治療法の礎とすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の進行は、テストステロン低下と関連していることが示されているが、NAFLD患者は一般的にテストステロン単独での治療には反応しない。動物実験では、テストステロンとエストロゲンを投与すると、肝臓のILC2:CD45とILC3:CD45の比率が低下し、M2マクロファージが増加した。今回の研究では、免疫学的データに基づいて、エストロゲンとテストステロンの併用が、男性更年期障害患者のNAFLD治療に臨床的に有効である可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性腺機能低下によるNASHの治療にはテストステロン、エストロゲン併用療法が有用であるだけではなく、性腺機能低下におけるインスリン抵抗性や慢性炎症を改善させることにより、肥満や糖尿病などの生活習慣病の改善にも寄与する可能性が示唆された。
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