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細胞間接着分子発現抑制を介した脂肪肝虚血再灌流障害機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K18023
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関三重大学

研究代表者

藤井 武宏  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00640690)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード虚血再灌流傷害 / 脂肪肝 / 細胞間接着分子 / E-cadherin / アポトーシス / 肝移植 / 虚血再灌流障害 / Eカドヘリン / 肝 / 肝虚血再灌流傷害 / フルクトース / カドヘリン
研究開始時の研究の概要

肝移植ドナーの慢性的不足により、虚血再灌流傷害(IRI)が助長される脂肪肝グラフトの適応拡大が進んでいるが、その障害度は術前の画像的脂肪肝評価だけでは予測できず、その盲目的使用には危険が潜んでいる。本研究は脂肪肝の食事性成因による肝グラフトのIRI脆弱性を実証することを第一の目的とし、その機序解明を肝細胞間接着分子の発現動態に見いだすことを第二の目的とする。
さらに上記実証を根拠として、これら分子発現をターゲットとした遺伝子治療による脂肪肝グラフト再生モデルの確立を目指す。
最終的には、食事環境の異なる脂肪肝ドナーごとに対するオーダーメイド的肝再生(IRI脆弱性改善)治療の臨床応用を目指す。

研究成果の概要

本研究結果は、食事成因の違いによって、脂肪肝の虚血再灌流傷害(肝IRI)に違いが生じることを示唆した。フルクトース食によってもたらせられた脂肪肝は、脂肪食によってもたらせられたものとくらべ、より高度な肝IRIを示した。
また、各脂肪肝によって障害前からE-cadherinの発現に違いが認められ、発現が低い脂肪肝ほど、再灌流後の発現も低くなり、肝障害度も強く認められた。この結果はE-cadherinのIRIにおける細胞保護効果を示唆するものと考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

一見同じ脂肪肝でも、食事成因によって肝IRIに対する脆弱性に違いがあり、臨床においては、それを考慮して術前評価を行う必要があることを示した。E-cadherinは肝IRIにおいて、細胞保護効果を担う可能性が示唆され、今後これをターゲットしたIRI治療法の確立や、術前肝障害度予測診断の進歩に期待が持てる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] FXa inhibitor (Edoxaban tosilate)によるマウス肝虚血再灌流障害の軽減と細胞保護効果2022

    • 著者名/発表者名
      前田光貴 栗山直久、伊藤貴洋、尭天一、早崎碧泉、藤井武宏、飯澤祐介、村田泰洋、種村彰洋、岸和田昌之、櫻井洋至、水野修吾
    • 学会等名
      第122回 日本外科学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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