研究課題/領域番号 |
19K18084
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
萩 隆臣 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50804465)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | nivolumab / 胃癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / PD-L1 / Mismatch repair蛋白 / ARID1A / Nivolumab / 免役チェックポイント阻害剤 / 抗PD-1抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
切除不能進行・再発胃癌に対するNivolumabの効果予測に有用なバイオマーカーは見つかっていない。近年、腫瘍におけるARID1A遺伝子変異によりARID1A発現が低下し、その結果MSIが高くなることが明らかになった。また同じ免疫チェックポイント阻害剤において、腫瘍のMSIと治療効果が相関関係にあることが示された。本研究では同遺伝子変異を胃癌細胞株に導入し、in vitro/in vivoにおける機能解析を行う予定である。さらにNivolumab投与を行う胃癌患者の腫瘍組織よりDNAを抽出し、ARID1A遺伝子変異及び発現の解析を行い、Nivolumabの効果および予後との比較検討を行う。
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研究成果の概要 |
Nivolumab投与胃癌患者の腫瘍組織の免疫染色により、Mismatch Repair(MMR)蛋白やPD-L1発現、ARID1Aなどの発現解析を行い、Nivolumabの効果および予後との比較検討を行った。 奏効率の割合は17.5%であり、奏効群においてPD-L1発現Combined positive score(CPS)≧10、MMR deficiencyの割合が有意に高かった。CPS≧10、MMR deficiency の症例においてprogression-freeおよびoverall survivals は有意に長かった。ARID1Aは治療効果および予後との間に相関関係を示さなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌のnivolumab治療の効果効果予測に有効なバイオマーカーは見つかっておらず、これらの探索が重要な課題となっている。今回の研究により、胃癌患者の腫瘍組織の免疫染色におけるPD-L1発現(CPS≧10)やMMR deficiencyが治療効果予測に有用な可能性が示唆された。nivolumab治療の選択時における新たな指標となる可能性が考えられる。
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