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腸管内におけるTim3単独発現細胞-大腸がん新規免疫治療に向けて-

研究課題

研究課題/領域番号 19K18088
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

北風 雅敏  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30835252)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード大腸癌 / 正常粘膜 / tim-3単独発現細胞 / PD-1 / 腸内細菌 / 抗腫瘍免疫 / Tim-3単独発現細胞 / 大腸がん / 正常腸管 / Tim-3単独陽性CD8 T細胞 / Tim3
研究開始時の研究の概要

抗PD-1抗体の成功は、腫瘍免疫の重要性を示している。近年抗腫瘍免疫に対する腸内細菌叢の働きも明らかになってきた。我々は、大腸がん患者の正常腸管においてTim3単独発現細胞群を見出した。一方で、同一患者の腫瘍組織内に存在しないことや他の正常組織かには存在しないことから、これら細胞群の出現には腸内細菌叢が関与しているのではないかと考えられた。当研究では、大腸がん患者の正常腸管より精製した免疫細胞中のTim3単独発現細胞群の、①頻度解析、②予後などの臨床病理学的意義、③機能解析、④腸内細菌を軸とした発生メカニズム解析を検討することで、がん治療としての腸内細菌を用いた新規免疫療法の可能性につなげる。

研究成果の概要

大腸がん患者の腫瘍組織・正常腸管から抽出した免疫細胞をフローサイトメトリーで解析した。結果、正常腸管でCD8陽性細胞にTim-3分子を単独発現する特異的細胞群を高頻度で認めた。これら細胞群は、食道、胃といった他臓器の正常組織に認めなかった。一部の症例で、これら細胞群はIFN-γを産生能が比較的高い結果であった。正常腸管のCD8陽性Tim-3単独現細胞頻度は年齢との関連があったが、その他の腫瘍局在、進行度、予後との関連性を認めなかった。
以上、抗腫瘍効果を有する可能性のあるTim-3単独発現細胞は、大腸組織特異的であり、臨床病理学的因子との関わり、発生メカニズムに関して。更なる研究が必要である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果は、大腸内の正常組織に抗腫瘍効果を有する特異的細胞群が存在することを示した。これら細胞群は、他臓器の正常組織にほとんど存在しないことから、腸内細菌が発生メカニズムの一つである可能性がある。また、Tim-3分子を発現した細胞は、様々ながん種で予後不良の因子と報告されており、本研究の結果はこれまでの報告と異なるものであり、Tim-3分子の新しい知見となる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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