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肝癌微小環境における癌関連線維芽細胞エクソソームをターゲットとした新規治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18092
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター)

研究代表者

間野 洋平  独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 肝胆膵外科医師 (10792244)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード肝細胞癌 / 癌関連線維芽細胞 / エクソソーム
研究開始時の研究の概要

癌の微小環境は、多くの癌でその進展に大きく関わっていることが明らかになってきており、特に癌微小環境の中心的役割を果たしていると考えられる線維芽細胞が近年注目されてきている。
また、バイオマーカーや細胞間の情報伝達物質として、エクソソームがという細胞外小胞体の役割が徐々にあきらかになってきており、癌の微小環境においても重要な役割を担っている可能性がある。
本研究では、癌微小環境における癌関連線維芽細胞(CAF)由来エクソソームの役割とその機能を明らかにし、肝癌治療あるいは肝発癌予防の新たなアプローチ法を探索することを目的とする。

研究成果の概要

肝癌に対して肝切除を行った症例について、癌部(CAF)と非癌部(NF)の線維芽細胞を分離培養し、CAFとNFから抽出したエクソソームをHCC細胞株に添加したところ、CAF由来エクソソームによる刺激のほうが有意に浸潤能や遊走能を上昇させた。エクソソーム内のmiRNAについてCAFではmiR150-3pの発言が有意に低下していることが明らかとなった。miR150-3pを強制発現したエクソソームの添加により、肝癌細胞株の遊走能と浸潤能が抑制されることを確認し、エクソソームに含まれるmiR150-3pが肝癌細胞を抑制することを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝癌は予後不良な悪性腫瘍の一つであり、新たな治療法の開発は急務の課題である。癌の微小環境に対する治療はまだ発展途上であり、今回の研究はその微小環境の一部である線維芽細胞の役割を明らかにした研究である。癌の治療は癌細胞に対するものがほとんどであるが、線維芽細胞という癌細胞とは異なる細胞を治療ターゲットとすることで、これまでとは異なった新たな治療戦略の発展につながると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Cancer-associated fibroblasts promote hepatocellular carcinoma progression through downregulation of exosomal miR-150-3p2021

    • 著者名/発表者名
      Yugawa Kyohei、Yoshizumi Tomoharu、Mano Yohei、Itoh Shinji、Harada Noboru、Ikegami Toru、Kohashi Kenichi、Oda Yoshinao、Mori Masaki
    • 雑誌名

      European Journal of Surgical Oncology

      巻: 47 号: 2 ページ: 384-393

    • DOI

      10.1016/j.ejso.2020.08.002

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 肝癌微小環境における癌関連線維芽細胞由来エクソソームの意義2020

    • 著者名/発表者名
      湯川 恭平, 吉住 朋晴, 間野 洋平, 伊勢田 憲史, 冨山 貴央, 森永 哲成, 小斎 侑希子, 井口 詔一, 吉屋 匠平, 武石 一樹, 戸島 剛男, 長尾 吉泰, 伊藤 心二, 原田 昇, 池上 徹, 森 正樹
    • 学会等名
      第120回日本外科学科定期学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 肝細胞癌における癌関連線維芽細胞の役割2019

    • 著者名/発表者名
      マノヨウヘイ
    • 学会等名
      第30回消化器癌発生学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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