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膵癌におけるクラスリンアダプターの発現解析と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K18126
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

武藤 亮  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10791478)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード膵癌 / クラスリンアダプター / スーパーアパタイトナノ粒子法 / siRNA
研究開始時の研究の概要

本研究ではクラスリンアダプター分子を標的としたsiRNAによる膵癌治療薬の開発を目的としている。
膵癌切除標本および膵癌細胞株を用いて膵癌におけるクラスリンアダプター分子群の発現解析を行い、臨床病理学的因子およびEGFRを含む関連分子との関連解析を行う。
膵癌細胞株において、クラスリンアダプターの発現抑制によって得られるin vitroでの増殖抑制効果を解析する。膵癌細胞株をマウスに移植し、in vivoでのsiRNAとスーパーアパタイトナノ粒子法による抗腫瘍効果の解析を行う。

研究成果の概要

本研究は細胞内小胞輸送に関連する分子である、クラスリンアダプター分子の膵癌における機能解析を目的として行われた。
本研究ではクラスリンアダプター分子の1つであるAP-1に注目し、膵癌切除症例について免疫染色で発現強度と予後の関連について解析を行った。その結果AP-1の高発現群では5年生存率が不良であった。膵癌細胞株に対してAP-1のサブユニットであるAP1G1(γ-adaptin)のノックダウンを行ったところ、Western blottingで上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)の発現低下を認めた。本研究の結果からAP-1はEGFRの発現を介して、膵癌の増殖に関与していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵癌は最も予後不良な癌のひとつであり、新規治療薬の開発は急務である。本研究ではAP-1がEGFRの発現と関連して、膵癌の予後不良因子である可能性が示唆された。この結果は、膵癌の腫瘍増殖の病態理解を深めるとともに、新規治療薬開発の一助となる可能性がある。このように本研究が膵癌研究に与える影響は大きく、その学術的・社会的意義は重要であると考えられる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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