研究課題/領域番号 |
19K18148
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩上 佳史 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60597441)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 膵がん / 術前治療 / 治療抵抗性 / cMet |
研究開始時の研究の概要 |
浸潤性膵管がんの治療成績は未だ十分なものとは言えず外科的切除・化学療法・放射線療法を組合せた集学的治療が重要である。その中でも術前治療は予後改善が期待できる戦略である一方、治療抵抗性のがん幹細胞の増加および上皮間葉転換の促進を引き起こす可能性も示唆されており、治療抵抗性を克服した新たな治療戦略の構築が急務である。本研究では、治療感受性のがん細胞が、術前治療により短時間で耐性を獲得する機序を解明することを目的とした。
|
研究成果の概要 |
in vitroにおいては化学療法暴露、放射線照射後に膵がん細胞におけるc-Metの発現が上昇することを確認し、2系統の膵がん細胞株を用いてc-Metの強制発現クローンのmRNAの網羅的発現解析を行った。in vitroにおける浸潤能の増加、治療抵抗性獲得の機序解明を目指しパスウェイの解析を行っている。一方膵がん患者の術前治療前後および術後の臨床検体(組織・血液)においては、引き続きサンプルの回収を継続している状況であり解析にまでは至っていない。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術前治療、根治切除術、さらに今回の研究により同定された治療効果予測因子と新規治療標的の同定が実現できれば、膵がんの生存率向上に寄与できるものと考えられる。
|