研究課題/領域番号 |
19K18206
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
齋藤 大輔 金沢大学, 附属病院, 助教 (50722055)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ビタミンB2 / 肺マーキング法 / ブラックライト / ビタミン / マーキング / 縮小手術 / 肺区域切除 / 呼吸器外科 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、小型肺癌の増加と共に肺マーキングの必要性が高まっている。理想的な肺マーキングには確実性、簡便性、安全性が極めて重要である。当教室ではビタミンB2および蛍光内視鏡を利用した経気道的肺マーキング法を開発した。しかし臨床では気管支鏡を用いた術前肺マーキング法は時間を要し、操作が煩雑である。今回、ビタミンB2を経皮的に直接肺に注入することで更なる簡便性を求めた。また、蛍光内視鏡は高価なため、ブラックライトによりビタミンB2が蛍光を発する性質を用いて本法の実用化を目指した動物実験を行う。この研究によりこれまでにない安全かつ簡便で画期的なビタミンB2ワンショット肺マーキング法の臨床応用が可能となると考える。
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研究成果の概要 |
高解像度CTの普及により発見されるようになった小型肺癌は、触知が困難で視認も難しく、必要最小限の範囲で肺切除術を行うためには術前肺マーキングが必要である。今回、簡便な手技でより安全な肺マーキング法の確立を目指し、体表から肺臓側胸膜下に自家蛍光物質であるビタミンB2水溶液を注入し、ブラックライトを励起光として可視化する新たな肺マーキング法を考案した。豚モデルを用いた動物実験で本法が既存の針マーキング法の代替法となり得るか評価した。本法は、手技が比較的簡便であり、マーキング部は120分以上継続して視認でき、範囲もほぼ同じ部位に保たれた。既存の針マーキング法の代替法として、ヒトへの応用を期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺癌手術におけるCTガイド下マーキング法は前述のように様々な物質での研究が行われているが、ビタミンB2を蛍光物質として使用している研究は当教室以外では見られない。近年、ICGと赤外線胸腔鏡を用いた報告が多い。しかしICGはヨードアレルギー患者には使えず、リピオドールも造影剤アレルギー患者には使用できない。ビタミンB2経皮的肺マーキング法はこれまでにない安全かつ簡便で画期的なマーキング方法であると考える。
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