研究課題/領域番号 |
19K18211
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷口 聖治 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50836252)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 生体イメージング / 多光子励起顕微鏡 / 肺癌 / 胸膜浸潤 / 同所移植モデル / 多光子励起イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
癌腫の診断は主に病理検査によって行われるが、侵襲的で診断までに時間を要する。本研究は、多光子励起イメージング技術を用いた新たな低侵襲的癌診断技術を開発することを目的とした。また、この技術をマウスの肺癌細胞同所移植モデルに用いることで、肺腫瘍内における癌細胞と免疫細胞の動態や相互作用の解明を行い、より高度な生体内細胞動態を可視化することで、生体イメージングを用いた新たな癌診断法を確立する。
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研究成果の概要 |
癌腫の診断は主に病理検査によって行われるが、侵襲的で診断までに時間を要する。本研究では、新たな低侵襲的癌診断技術を開発することを目的とし、多光子励起イメージング技術を用いて臨床検体の肺組織の観察を行った。肺胸膜面からの観察では、胸膜線維とその直下の肺組織構造、並びに肺胸膜に浸潤する癌細胞の観察に成功した。また癌組織の切離面からの観察では、実際の組織病理学的画像と同様の特徴を描出できた。この結果から、多光子励起イメージング技術を用いることで、非侵襲的に胸膜浸潤の診断や肺癌の組織亜型まで評価できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌腫における従来の病理組織診断法は、侵襲的であり、また診断までに時間を要する。本研究は、多光子励起イメージング技術を用いた新たな低侵襲的癌診断技術を開発することを目的とした。当技術を用いることで癌・非癌部の境界を認識できたり、胸膜浸潤や組織亜型まで診断できるようになれば、この技術を手術時の胸腔鏡カメラに導入することでより侵襲の低い術式へと術中に変更することが可能となり、その結果患者の術後呼吸機能の温存につながる。
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