研究課題/領域番号 |
19K18235
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大西 詠子 東北大学, 大学病院, 助教 (10822265)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超音波ガイド下神経ブロック / ソナゾイド / 硬膜外麻酔 / 超音波造影剤 / 神経ブロック / 末梢神経ブロック / ペルフルブタン / 神経ブロック超音波造影剤 / 脊椎超音波画像構築 / 硬膜外ブロック |
研究開始時の研究の概要 |
超音波技術の進歩により超音波ガイド下神経ブロックは確実で安全な鎮痛手段となった.しかし,臨床での薬液到達範囲の評価は未だ不確かであり,大量の局所麻酔薬が必要となる.また,脊柱近傍では画像が不鮮明で超音波ガイド下での穿刺は困難である。われわれは,これら2つの問題点に対し,超音波造影剤ソナゾイドによる薬液到達範囲の評価と,脊椎表面の画像を強調する技術を用いることで,超音波ガイド下神経ブロックのさらなる発展・質の向上を目指し,誰でも容易に正確に施行できる安全な次世代の神経ブロックの臨床応用を模索する.
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研究成果の概要 |
われわれは、世界で初めて超音波造影剤ソナゾイドを用いて神経ブロックにおける薬液の広がりを検証した。ソナゾイドを含んだ局所麻酔薬はリアルタイムに持続的に超音波画面で強調され、薬液の広がりを計測することができた。また、合併症は認められなかった。今後、神経ブロックで作用機序を解明するための造影法として確立されるためには、さらに改良を進める必要がある。 改良エンベロープ法はボランティアで胸椎の輪郭や椎弓間隙の描出を確認できた。臨床での有効性を示すためには、肥満患者や高齢者などの硬膜外麻酔が困難な症例においてガイドとなり得るかを検証する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超音波造影剤ソナゾイドを用いることで、神経ブロックの薬液を可視化することができた。周術期の痛みをとる神経ブロックは様々な穿刺法が報告されているが、作用機序の解明や局所麻酔薬の指摘投与量を検証する必要がある。ソナゾイドはリアルタイムに持続的に薬液の広がりを計測できることから、様々な神経ブロックの作用機序を解明できる。また、胸部硬膜外麻酔は最も強力な術中の鎮痛法だが、手技的に難しい場合がある。われわれは、改良エンベロープ法を有する超音波画像装置で胸椎を可視化しながらせんしする方法を研究し、臨床応用へ向けて改良している。 本研究は安全で確実な神経ブロックの確立に貢献できる。
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