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吸入麻酔薬とサーチュインの心筋保護作用とオートファジーの役割

研究課題

研究課題/領域番号 19K18244
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

笠井 飛鳥  徳島大学, 病院, 助教 (90756892)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードサーチュイン / オートファジー / イソフルラン / 心筋保護 / 虚血再灌流障害 / 吸入麻酔薬 / プレコンディショニング / サーチュイン遺伝子
研究開始時の研究の概要

申請者は、早くから吸入麻酔薬の心筋保護作用に注目し、その経路を明らかにしてきた。また、Sirt遺伝子の活性化により合成されるSirtはカロリー制限や飢餓によって発現することが知られており抗老化作用を有することで知られている。さらに、オートファジーの活性化により引き起こされる虚血再灌流障害に対する反応は近年注目を浴びている。しかしながら、Sirtと吸入麻酔薬の相互作用をオートファジーと関連付けた報告は、国内外を含め知る限りにおいて存在しないため、これらを明らかにすることは、極めて重要であると思われる。

研究成果の概要

吸入麻酔薬の心筋保護作用は、そのメカニズムを含めて全容は明らかではない。そこで本研究は、イソフルランの心筋保護作用が、近年長寿遺伝子として注目されているSirt遺伝子に関連することを明らかにした。また、これらの心筋保護作用によって自食作用であるオートファジーが誘導されることを示した。これによって、吸入麻酔薬イソフルランによって起こる心筋保護作用にSirt遺伝子、オートファジーが重要な因子となっていることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

短時間の先行虚血により、その後に生じる虚血性心筋障害が抑制される現象は他のどの治療薬よりも有効的な手段であり、20年以上を経た現在においてもその重要性が研究されている。この作用に類似した吸入麻酔薬によるプレコンディショニング作用も同様にヒトを含めた様々な動物種において、他の薬剤に比較して最も有効であり、簡便な方法として認識されている。この作用とSirt遺伝子、オートファジーの相互関連性を報告したものは本邦はもとより、国外においても調べた限りにおいてはない。そのため、近年わが国においても増加中の虚血性心疾患患者に対する治療戦略として、本研究の成果は非常に重要であると思われる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] カリフォルニア大学サンディエゴ校(米国)

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] The effect of 1% glucose loading on metabolism in the elderly patients during remifentanil-induced anesthesia: a randomized controlled trial.2020

    • 著者名/発表者名
      Fukuta K, Kasai A, Niki N, Ishikawa Y, Kawanishi R, Kakuta N, Sakai Y, Tsutsumi YM, Tanaka K.
    • 雑誌名

      BMC Anesthesiol

      巻: 20 号: 1 ページ: 143-143

    • DOI

      10.1186/s12871-020-01061-3

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 手術終了ー退室時間に影響及ぼす諸因子の検討2019

    • 著者名/発表者名
      富山芳信、笠井飛鳥、川西良典、石川雄樹、坂東悠太郎
    • 学会等名
      第66回日本麻酔科学会学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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