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運動療法の鎮痛効果に対するキヌレン酸の役割~慢性痛に対する新たなアプローチ~

研究課題

研究課題/領域番号 19K18255
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

宮崎 信一郎  大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (30411359)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード慢性痛 / 神経障害性痛 / キヌレン酸 / キノリン酸 / 運動療法 / NMDA受容体
研究開始時の研究の概要

痛みが慢性化する機序の解明を目指し、キヌレン酸が慢性痛に対する新たな治療アプローチと成りうる可能性を探る。まずは、マウスを用いて神経障害性痛モデルを作製し、強制的に運動療法を行わせる。運動療法の強度の強弱で鎮痛効果の程度、血液、脳脊髄液中のキヌレン酸の濃度変化が見られるかを検討する。また、神経障害性痛モデルは、痛みの影響で健常マウスに比べ運動量が低下、筋肉内のキヌレニンアミノトランスフェラーゼ;KAT が減少している可能性があり、リアルタイムPCRを用いてKAT遺伝子発現量を解析する。最後に、in vitro autoradiography法によりキヌレン酸の結合部位の検討を行う。

研究成果の概要

神経保護作用を有している内因性NMDA受容体アンタゴニストであるキヌレン酸は、腹腔投与により神経障害性痛の行動様式を改善し、キヌレン酸は鎮痛効果を有することが示唆された。一方で、腹腔内投与した内因性NMDA受容体アゴニストであるキノリン酸は、神経障害性痛の行動様式に影響を及ぼさなかったが体重減少を認めた。運動療法の鎮痛効果にキヌレン酸が関与しているかどうかはさらなる検証が必要であるが、キヌレン酸は慢性痛に対する新たなるアプローチになる可能性を秘めている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性疼痛の治療として一般的な運動療法は、強いエビデンスを持って各種ガイドラインで推奨されているが、その生理メカニズムは不明な点が多い。痛みの慢性化にNMDA 受容体の関与が示唆され、キヌレン酸は内因性NMDA 受容体作動物質で、申請者らはキヌレン酸の神経障害性痛に対する鎮痛効果を見出した。本研究は、痛みの慢性化に骨格筋機能の低下が影響し、運動療法の鎮痛効果にキヌレン酸が関与しているという仮説のもと、痛みが慢性化する機序の解明を目指し、キヌレン酸が慢性痛に対する新たな治療アプローチと成りうる可能性を探ったが、残念ながらその解明には至らなかった。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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