研究課題/領域番号 |
19K18276
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
村上 千晶 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70825877)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 術後神経・認知機能障害 / 高齢者 / マイオカイン / 骨格筋量 / 術後神経・認知機能異常 |
研究開始時の研究の概要 |
術後神経・認知機能異常と骨格筋から分泌される生理活性物質であるマイオカイン分泌量、骨格筋量の関係性について、また術後神経・認知機能異常の危険因子との関係性について臨床的見地から検討する。 下肢手術を受ける患者を対象に高齢者群と非高齢者群の2群に群分けし、術前・術後に認知機能評価、体成分分析、マイオカイン測定を行い、統計学的手法で術後神経・認知機能異常の関連因子を検討する。
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研究実績の概要 |
全身麻酔を受ける高齢患者の術後合併症の1つに術後神経・認知機能障害(postoperative cognitive dysfunction:POCD)がある。長期のPOCDはQOLの低下など生活自体に影響を及ぼすため、高齢化が進む現代ではその予防が重要な課題である。 POCDの原因の1つに脳内炎症が考えられている。炎症性サイトカインは人体の様々な内分泌器官から分泌されるが、体重の約40-50%を占める骨格筋も生理活性因子(マイオカイン)を分泌する。本研究ではPOCD発症とマイオカイン分泌量の関係、および骨格筋量の関係について臨床的見地から見当することを目的とした。 まず75歳以上の予定手術を受けた患者を対象とし、POCDの1つである術後せん妄(postoperative delirium:POD)あり群となし群の2群に分け、2群間で術前・術後のマイオカイン分泌量および骨格筋量の関係について検討した。測定するマイオカインは患者血清中のIL-6、IL-10、IL-1β、TNF-α、BDNF、IGF-1、Irisinとし、神経・認知機能の評価にはConfusion Assessment Methodを使用した。マイオカインは術前、術後1日目、3日目、7日目、14日目に、骨格筋量は術前、術後7日目、術後14日目に測定した。2群間でいずれの測定ポイントにおいてもマイオカイン分泌量に有意差は認めなかった。また骨格筋量に関しても2群間で有意差はなかった。 POD発症患者が少なかったため対象を65歳以上の全身麻酔を受ける患者に拡大し検討した。測定するマイオカインや観察期間は同様とした。しかしPOD発生とマイオカイン分泌量および骨格筋量に有意差はなかった。 本研究ではPOCDとマイオカイン分泌量および骨格筋量に明らかな相関は認めなかった。
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