研究課題/領域番号 |
19K18327
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
松本 紘典 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (70772531)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 敗血症 / PD-L1 / IL-5 / 制御性B細胞 / IL-10 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症の病態の一つの免疫抑制が注目されており、PD-1/PD-L1相互作用を抑制する抗体投与によるTリンパ球の免疫賦活の有効性も報告された。しかし、敗血症における免疫反応は詳細には把握されていない。本研究では、これまで敗血症研究においてはあまり着目されてこなかったB細胞に着目している。我々は、敗血症モデルマウスにおいて、超急性期にB細胞が激減する一方、IL-10産生性制御性B細胞のみは残存し、PD-L1を発現することを見出した。PD-L1/PD-1相互作用によるT細胞反応の抑制が、敗血症の予後悪化に結びつく免疫抑制状態の本態と見て、その病態解明や、抗PD-1抗体などの治療の有効性を見出したい。
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研究成果の概要 |
近年、敗血症の病態の一つの免疫抑制状態が注目されているが、敗血症における免疫反応は詳細には把握されていない。我々は動物実験により敗血症に伴う免疫担当細胞の動態解析を行い、超急性期にB細胞が激減する一方、IL-10産生性制御性B細胞のみは残存して、PD-L1を発現することを見出した。今回、敗血症病態においてIL-5が生存率や凝固障害、腹腔内の細菌処理能と関連し、腹腔内でのTh2やILC-2でIL-5産生が確認できたが、IL-5とPD-1、PD-L1の発現との関連は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、PD-1/PD-L1の相互作用を抑制し、T細胞の活性化抑制を阻止することよる免疫賦活療法が、癌治療で劇的な効果を上げ注目を浴びている。今回、敗血症におけるPD-1抗体の敗血症への応用を目的として、PD-1、PD-L1の発現との関連を中心とした、敗血症に特徴的な免疫応答を明らかとすることである。
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