研究開始時の研究の概要 |
本研究は, 外傷により生じた炎症性サイトカインが, 濃度依存性に各臓器障害を誘導することを時系列で証明し, 炎症性サイトカインをターゲットとした新規治療およびその治療開始時期を提案することを目的とする. 重症外傷後に発生する臓器障害の機序解明に新たな展開をもたらす可能性があり, 多臓器不全の治療戦略構築に大きく貢献することとなるであろう. 外傷は, 医学の進歩や時代の流れに 左右されることなく一定数生じ, 今後も患者数の減らない疾患であるため, 治療への社会的ニーズが衰えない領域であり, 研究価値のある学問である.
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