研究課題/領域番号 |
19K18454
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中川 裕介 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (60822666)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 線維化 / 前十字靭帯損傷 / 炎症性サイトカイン / 関節液 / 前十字靱帯再建術 / 膝蓋下脂肪体線維化 / バイオマーカー / 前十字靭帯再建術 / 前十字靭帯再建再建術 / 関節内線維化 / 免疫細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
目的は前十字靭帯(ACL)再建術後の膝蓋下脂肪体(IFP)線維化に関わるバイオマーカーを探索し、ACL再建術の成績不良例の患者を早期に検出し、早期に介入を行うことで治療成績の向上を目指す。先行研究から我々はIFP線維化のマーカーとして術後の関節液中の炎症性サイトカインと免疫細胞に注目した。本研究にて以下の事象を明らかにする。 「関節液中の炎症性サイトカイン、免疫細胞と術後3ヵ月のIFP 線維化の程度との関連」 そのためにACL再建術患者の術後3日目、21日目に関節液を採取し、炎症性サイトカイン濃度、免疫細胞分画を測定。術後3ヶ月でMRIによるIFP線維化の評価と、臨床成績、疼痛を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は前十字靭帯(ACL)再建術後の膝蓋下脂肪体(IFP)線維化に関わるバイオマーカーを探索し、ACL再建術の成績不良例の患者を早期に検出し、早期に介入を行うことで治療成績の向上を目指す。またバイオマーカーを見つけることでIFP線維化の発生機序を明らかにし、新たな治療法の開発に結び付くことを期待する。先行研究から我々はIFP線維化のマーカーとして術後の関節液中の炎症性サイトカインに注目した。結果はIFPの線維化はACL再建術後の疼痛の増悪、膝伸展筋力の回復遅延、臨床成績の増悪と関係した。また関節液中の炎症性サイトカインのIL-1β, IL-6, IFN-γとIFP線維化に関連を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節液中の炎症性サイトカインが高い患者でIFP線維化のリスクが高いことから、そのような患者に対して、MRIによるIFP線維化の評価。IFP線維化があればリハビリ、抗炎症薬の内服、ヒアルロン酸注射など早期に介入を行い、治療成績の改善につなげる。 炎症性サイトカインがIFP線維化の発生に関わる機序の一端が明らかとなった。今後さらに詳細なメカニズムを明らかにすることでIFP線維化を抑制する治療法の開発につながると考える。
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