研究課題/領域番号 |
19K18457
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
高橋 藍 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (90615303)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 脂肪由来間葉系間質細胞 / 酸化ストレス / 低酸素ストレス / 重度脊髄損傷 |
研究開始時の研究の概要 |
脂肪組織より分離された間質細胞(AD-MSC)は,新しい移植材料として多分野で着目されている。先行研究からは,AD-MSCは骨髄間質細胞と比較して細胞障害性ストレスに強く,移植後の定着率も良好であることが示唆されている。 本研究では,ラット脊髄損傷モデルに対して同種AD-MSCを損傷部に移植し,歩行能力の評価を行い,さらに治療効果のメカニズムについてすることを主眼とする。
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研究成果の概要 |
脂肪由来間葉系間質細胞 ( adipose derived mesenchymal stem cell ; AD-MSC ) は採取が容易であり,自家移植が可能な新しい材料である。私たちはこれまでに,AD-MSCはBM-MSCと比較して低酸素条件,酸化ストレスに抵抗性があり,移植後の生存率が良好であること,移植後の運動機能改善,神経再生,血管新生について報告している。本研究では,①臨床上問題となるような重度脊髄損傷ではAD-MSC移植とトレッドミルトレーニングの併用により運動機能の改善が得られること,②酸化ストレス下でVEGF,CCL2の合成能が上昇することについて報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄損傷は高所転落などによる高エネルギー外傷に加え,転倒などの軽微な外傷で生じることが多い。重度脊髄損傷では永続的な麻痺か感覚障害を発症し,ADLの低下を招く。脊髄損傷の治療法として,脂肪由来間葉系間質細胞の移植が治療効果を有すると考えられており,本研究では治療効果と効果の機序を検証するものである。
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